2024年04月11日(木)
お寺の掲示板
お寺の掲示板 vol. 5 『無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり』2024年4月 大谷裕樹―選
無碍(むげ)の光明は無明の闇を破する恵日(えにち)なり
この言葉は私たちの聖典である『教行信証』の冒頭に書かれています。
その意味は、
「阿弥陀仏のはたらきは何ものにも妨げられず、
私たちの迷いの暗闇を照らす恵みの太陽である」となります。
無碍の光明とは何ものにも妨げられない光、つまり阿弥陀仏のはたらきを指します。
無明とは人間がもつ4つの根本的な苦しみ-「生老病死」の只中にあり、
物事の真理を知らず真っ暗闇の中にいることをいいます。
しかしその暗闇を、阿弥陀仏は太陽のごとく一瞬で闇を照らし破ってくださる。
とても前向きになるお言葉です。
私たちはこの無明の世界に生きています。
無明の闇はこの世に生きる全ての人にまとうものです。
みな煩悩に振り回されながら生きている。
ですから、そこが闇の中だとなかなか気づけません。
私たちはどこまでも煩悩からは逃れることはできません。
しかし煩悩の原因である無明の闇を払うことはできます。
自分の中の価値観や、思い込むことで起こる苦しみがふとした瞬間に晴れていきます。
この様なはたらきは身近な生活の中に隠れています。
生活の中に仏法を見出すこと、
つまり阿弥陀仏はいつも私たちを照らしている事実に気付くことで、無明の闇が破られるのです。
大谷裕樹
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