2024年05月16日(木)

お寺の掲示板

お寺の掲示板 vol. 6 『今を生きる』2024年5月 大谷裕樹

お寺の掲示板 vol. 6 『今を生きる』2024年5月 大谷裕樹

今を生きる

 

今を生きるとは今この瞬間を
大切に生きるということです

 

人は未来を考えれば不安がよぎります。
過去を考えれば後悔がよぎります。
いつまででもこれらのことに振り回されて生きているのが私たちの在り方です。
しかしこのままでは何が大切かを見落として生きてしまうのではないでしょうか。

 

今を生きるとは瞬間の積み重ねを生きるということです。
一瞬一瞬の積み重ねが1日になり、やがて一生になります。
一瞬を大切にしないで人生を大切にできないと私は思います。

 

蓮如上人は、『蓮如上人御一代記聞書』にて次のように言います。

「仏法には、明日と申す事、あるまじく候う。仏法の事は、いそげ、いそげ」
【現代語訳】仏法には、明日ということはあるはずがありません。仏法のことは、とにかく急ぎなさい。

 

ちょっと聞くと、蓮如上人がせっかちな人だったようにも思えますが、
どうなのでしょうか。
また上の言葉の前には、蓮如上人が語っていたこととして次のように記されています。

 

「仏法のうえには、毎事に付きて、空おそろしき事に存じ候べく候う。ただ、よろずに付きて、油断あるまじきこと、と存じ候え。」
【現代語訳】ひとたび仏法を聞く身になったからには、
すべてのことを軽んじてはなりません。
そらおそろしいという畏敬の念をもつべきであります。
ひたすら、すべてのことについて油断してはならないと心得てください。

 

仏法を聞くことが、どんなことをも軽んじない姿勢に結びつくことを語っています。
日常の目の前のことを平凡なこととしてやり過ごすのでなく、
本当に大事にできるようになるはずだというのです。

 

人生の問い、それはだれとも代わることができない自分自身の問いです。
仏法を聞くことを通して人生の問いを明らかにすること、
それを蓮如上人は「仏法の事は、いそげ、いそげ」と呼びかけているのです。

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