2024年10月31日(木)
お寺の掲示板
お寺の掲示板 vol. 10『人こそ人の鏡なれ』 2024年11月 大谷裕樹―選
『人こそ人の鏡なれ』
この言葉は、「他人の言動は、自分の言動を見直す手本である」 という意味を表すことわざです。
人間関係での悩みを持つ方のなかには 「相手に〇〇してほしい、してくれなくて悩んでいる」 と言う方をよく耳にします。
昔、私が職場の人間関係で悩んでいたことがあります。
その相手は人を選んで叱るような人で、 理不尽に私ばかり叱ったり、 無視をしたりする人でした。
そのことを友人に相談した際のことです。 相談した友人からは 「自分の要望を持つばかりで相手の気持ちを考えていない」と言われました。
その時私は職場の人が悪人、 自分は善人であるように考えていたのです。
そのため自分が変わろうと努力する、 と言うことを怠っていたことに気付いてなかったのです。
自分が先に相手の気持ちを無視していたのです。
それに気づいてからは、 苦手な相手でも積極的に話を聞く、 それを行動に移すことを意識しました。
その結果、相手も私への対応が徐々に変わっていき、 「期待してるから頑張れよ」という言葉を いただけるような関係にまで変わることができました。
他人を変えることはとても難しいことです。 しかし自分自身は変えることができます。 今回の法語の言葉を改めて聞いてみて、 今後も自分をよく見つめ直さないといけないと、 考えさせられました。
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