太田宣承（おおたせんしょう）先生は、
岩手にある真宗大谷派碧祥寺の住職をされている傍ら
特別養護老人ホームの運営、さらには医療関係者への講演など
精力的に活動されています。
宣承先生は人間がもつ正しさとはいつも変化するものであると言います。
それを「一人十色」という言葉にして、語っておられます。

「一人十色」、十人いれば十人の違いがあるけれども、
「一人十色」とはどういうことか。
たくさん食べれらる人も、例えば失恋しました、
もう食欲もありません、食べれませんっていう時だってあるわけですね。
だから、いつも食べるからあなた食べなさいよじゃなくて、
食べれない時だってあるよねっていうことが、その変化です。
「一人十色」、いつもあの人はそうだからこうだって決め付けていないかっていうところで、私たちは正しい目で見れないってことがたくさんありますね。
（太田宣承、2022年度中高生夏の奉仕団での講演にて）

ときに、予想もしなかった自分に出会って驚くことはありませんか。
驚きのあまり、これは私ではない！と簡単に切り捨ててしまいたくなります。
しかし、そうした新しい自分にじっくり向き合ってみてください。
私が正しいと思っていたことは、状況や環境に応じて
常に変化するものなのだということに気づくのではないかと思います。