2025年07月01日(火)
お寺の掲示板
お寺の掲示板vol. 15『「回心」というは、自力の心をひるがえし、すつるをいうなり。』 2025年7月 住職~選
「回心」というは、自力の心をひるがえし、すつるをいうなり。
『唯信鈔文意』より
親鸞聖人が、78歳の時に著された書物のなかの一節になります。
「回心というのは、自力の心をひるがえしすてることです。」とあります。
自力の心をすてるというのは、当たり前のように分別を持つこの私の価値判断を捨てて、煩悩という泥にまみれて生きるほかはない自分をはっきりと自覚することです。
その私が、如来の本願によって救われることを、自然のままに南無阿弥陀仏にお任せできるかどうか…
なかなか難しいことです。
しかし、そうするより他に手がない方、
どうしようもない悲しみを抱えて生きつづけられる方、
そんな方々こそ、本願念仏の教えに出あって頂きたいものです。
南無阿弥陀仏の教えは、時代をこえて私たち人間が弱さを抱きしめる勇気を持つことを、肯定してくれています。
そのままで良いんだ。という世界が目の前に、実はあるのです。
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